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目次28年9月号 ・巻頭言 「巻頭言」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「韻文としての川柳(上)」 ・没句転生 ・人と句(石神紅雀さん) ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・エッセイ・あしあと ・大会案内 ・編集後記 |
たかこ 柳歩整理 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 岡本 恵さん |
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巻頭言 | |
「巻頭言」 交換誌から「巻頭言」の実態を探ってみた。とはいっても我が家に交換誌として送っていただいている柳誌は、全国から見ればほんの一部であることを初めに断らせていただく。
主幹級の人が毎月必ず書いている・会員が交代で書いている・巻頭言のコーナーは無い、のどれかに分けてみたところ、信じられないのだが、それぞれ3分の1ずつとなったのである。 他誌の巻頭言は、柳歩さんが書かれるような柳論も多く読んで勉強になる。だが、柳誌はおそらく「巻頭言」に限らず、ほとんどの人が自分の句だけ、あるいは意中の人の句だけ目を通しておしまいが多いのだろう。知人曰く「毎月ようやるわ、悪いけどメガネ探すのがめんどうな時は封開けないときもあるわ」だ。それでも誌友費はきちんと収めてくれている。
―巻頭言から話がそれてしまった。
「巻頭言」に対して「編集後記」はほとんどの柳誌にある。編集に携わった人がその月の感想などを書いたり、一頁まるまる編集後記としているところもある。 |
すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
「海図」3号 清水 信 書庫の整理中である。しかし昔の本や雑誌が出てきて、面白いので、思わず片付けの手を休めてしまうことがあり、読み返して、時間を無駄に過している。
『海図』3号が出てきた。山村祐の個人誌である。川柳の雑誌で個人誌は、まことに珍らしい。他に河野春三(大阪市此花区春日出町)の『馬』があった。 ・見舞客へまともに見えた足のうら
これが水府の遺作という。
盛大な参加者を誇る『番傘』の、余りにも無気力な作品への抗議を続けている山村の気持も分からぬではない。「寄らば大樹のかげ」という姿勢は、いずれにしても安易であることも違いはない。
岸本水府の強大な組織力については、疑うべくもないが、その組織の上にあぐらをかいている所に、その創造的限界があったという指摘も、正しいだろう。独創と「仲良し」とは峻別すべきことであるとも、真実の声だろう。
・教室に皆鼻のある顔ばかり
ここに青春らしい軽みと洗練さを只すと説くが、自分は賛成半分といったところである。 猫の背や仏具売る町ここにあり 草刈蒼之助 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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