目次05年5月号
巻頭言 「江島カルチャー」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句句集弘子・いそこ」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

 


柳歩 
久美子・柳歩整理
一朗・知子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
ささきのりこさん 
柳歩









 
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巻頭言

「江島カルチャーセンター」

 白子コミセンが地方選挙のため使えないので、四月の例会会場は懐かしい「江島カルチャーセンター」に変更された。正式には「鈴鹿市立図書館江島分館」と名称を変えたが、紛れもなく第一回鈴鹿市民川柳大会を開催した思い出深い会場である。
 一階の図書館のコーナーは昔と変わっているが、大会(今回は例会)を開催した二階は昔のままだったようだ。ホールの部分は、例会当日の出席者十二名には広すぎるが、大会会場としては如何にも狭い。

 何しろ鈴鹿川柳会にとっては、初めて県外からの参加者をも対象として開催する大会である。計画の段階では百人を収容できる会場であれば充分だろうと思っていたが、事前投句がどんどん届くようになって慌てた。百四十人に迫る勢いになってきたのである。急遽会場にメジャーを持ち込んで床の縦横、柱の位置、長机や椅子の寸法を記録し、方眼紙に縮図を描いて対応を検討したものである。「川柳大会は祭りである。祭りにお酒は欠かせない」という斎藤大雄氏の説に共鳴した私たちは、懇親会の出席者を当初二十余名と見込んで近くのビジネスホテルに予約していたのだが、結果として七十二名となり、宴会場探しにも奔走する事態になった。そうして行き着いたのが一昨年閉店した「東樽」であった。二十三年前は、たかこさんも私も五十代、若さとスタミナがまだ残っていたのだ。 

 この初回大会に出席して、既に故人になってしまわれた方は、判っているだけで二十四名に及ぶ。この中には開催に尽力してくださった中田たつお氏、初代最優秀賞に輝いた橋本征一路氏、そして「川柳をせよと年金下される」の名句を遺された上田徳三氏も含まれる。私はこの句の選者は森中恵美子氏だとばかり思っていたが、氏は翌年、同会場で開かれた第二回大会が初出席だった。私の記憶も当てにならない。

 鈴鹿川柳会の例会の出席者は、ほどなく二十名を超えるようになったが、コロナ禍に見舞われて以降激減した。最近では徐々に回復し、先月は十五名の出席者があったが、当月はまた十二名の出席に留まった。 六月に第十九回大会開催を控えて、五月の例会日には、句箋の作成などの準備作業や大会当日の役割分担もしなければならない。一人でも多くの会員に、万難を排して結集してもらうしかないのだ。   

  
                                                             柳歩

 
すずか路より
認知症になってしまえば恐くない 加藤峰子
自販機の列が迎える里帰り 福村まこと
一年生たった一人のおめでとう 佐藤千四
せっかちな石南花室生寺は夏日 ささきのりこ
推敲は言葉のシャドーボクシング 瀬田明子
白票の心づもりが無投票 満月庵
謙虚だが憎らしいほど強い棋士 寺井一也
金魚だけ暇な私をなぐさめる 岡ア美代子
鳥取砂丘の砂を増やしている黄砂 西山竹里
散り際の花の思いを聴いている 澁谷さくら
タラバガニよりもタオルの詰め合わせ 玉木りょうこ
切れやすい奏者泣かせのDの弦 磯浜基十
高くても同じペースで買う卵 神野優子
医者などに掛かるものかと散歩する 坂 茜雲
テレショップこれは便利と無駄を買う 大川里子
ルーティンをこなす時間が長くなる 岩谷佳菜子
まだ女おシャレも仕事です介護 坂倉広美
始発にて今日一日をフル稼働 竹島 晃
走ったら間に合うけれど走れない 橋倉久美子
クロスワード解いてはじめて知る言葉 北田のりこ
鯉幟団地の庭に泳がない 河合恵美子
ダンゴムシポーズが腰に効いてくる 中川知子
ペンネーム別の自分を楽しめる 落合文彦
この場所で一途に咲くと決めました 竹尾佳代子
お馬さんが遊んでくれる競馬場 毎熊伊佐男
何事もなかったように咲く桜 戴 けいこ
防戦の術なし値上げモンスター 村井一朗
進化する期待されない紙コップ 西岡ゆかり
そこそこの運で無難な道を行く 山口龍一
阿弥陀仏彫ってぼつぼつ旅に出る 奥田悦生
もう卒寿だましだまされ散っていく 寺前みつる
既読よりコメント待っているスマホ 鈴木裕子
ラブラブと思わせておく夫婦仲 草山節子
過疎と高齢老人会が続かない 加藤吉一
現金が無くても困らない都会 芦田敬子
山藤に虜にされる散歩道 圦山 繁
花吹雪の下で写真を撮りたがる 小川はつこ
孫・ひ孫着飾り今日は春祭り 瓜生晴男
脳ドック長谷川式はできました 西川幸子
さくら道いつの間にやら花筏 水谷ちか子
鯉のぼり子どもの声で活気付く 小出順子
胃袋を掴まれ並ぶラーメン屋 藤村洋子
背凭れもなく冤罪へ続く椅子 柴田比呂志
パーキンソンお供の人も歩を合わせ 竹内そのみ
投げ返せないから重い荷が溜まる 小林祥司
体調の期せぬ変動もて余す 田鎖市子
エネルギーたっぷりと要る家仕舞い 眞島ともえ
生き延びた人しか語り部になれぬ 吉崎柳歩
肩の凝る話ログインパスワード 青砥たかこ
 

整理・柳歩

4月22日(土)例会より  出席者12名欠席投句 27名計39名より
宿題「 残す・残る」 青砥たかこ 選
  花びらは散っても残る桜の木 戴 けいこ
  名の由来知って心に残る花 北田のりこ
  止 空間に余韻残して去る奏者 磯浜基十
 軸 子に残す楽しく生きた趣味数多 青砥たかこ
宿題「 わざわざ」(共選) 西川幸子 選
  お見舞いにわざわざ起きる律儀者 竹島 晃
  大安を選び届ける祝金 中村あけみ
 止 遠回りしても寄りたい孫の家 中村あけみ
 軸 ファスナーを開けて喧嘩の元作る 西川幸子
宿題「 わざわざ」(共選) 𠮷崎柳歩 選
  ふりがながこんな字にまでつけてある 橋倉久美子
  日本が買う型落ちのトマホーク 西山竹里
 止 会いたくてわざわざ来たとなぜ言えぬ 田鎖市子
 軸 ネクタイをわざわざ締めて自撮りする 𠮷崎柳歩
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選
  押し付けて感謝をさせるお節介 福村まこと
  不味いのか薄味なのか分からない 芦田敬子
 止 ゴキブリの季節スリッパ買い換える 小林祥司
 軸 まじないのように飲んでる正露丸 橋倉久美子
席題 「踊る」高点句より
 8点 もつれずに優雅に踊る蛸の足 青砥たかこ
 6点 散りながら踊る桜のラストショー 小川はつこ
 5点 輪などもう作れぬ過疎の盆踊り 橋倉久美子
  4点 捕まるとも知らずに踊らされている 毎熊伊佐男
  強風に踊らされてる豆の蔓 橋倉久美子
  オンボロ車デコボコ道で踊ってる 草山節子
  豪快に書いて枠から躍り出る 小川はつこ
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『外す・外れる』応募116句
  12点  デジタルの森で迷子になっている 圦山 繁
   だんだんと漫画の森になる本屋 小川はつこ
  11点    海草の森で元気に育つ雑魚 北田のりこ
  10点    腐葉土が足にやさしい森の道 満月庵
      爺ちゃんのミニ盆栽に森がある 寺井一也
    9点  森が消え地球の軸が錆びていく 芦田敬子