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目次28年2月号 ・巻頭言 「 訃報」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「雑俳と課題吟」 ・没句転生 ・川柳・人と句「私の周りの柳人たち」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・お便り拝受・その他 ・大会案内 ・編集後記 |
柳歩 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ たかこ 清水 信さん 久美子 濱山哲也さん |
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巻頭言 | |
「訃報」
新しい年が明けて早くも一ヶ月が経過した。この間に私たちの周辺で二人の著名な川柳人が黄泉の国へ旅立たれた。一人は、愛知県豊橋市の「椰子の実川柳社」会長、鈴木如仙さんで、一月十日没、享年七十二歳であった。 |
すずか路より |
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川柳 人と句47「私の周りの柳人たち」 たかこ |
サービス業たまにサービス受けに行く 山本 鈴花 子の職場ゆえ足が向くセントレア 高橋まゆみ 永遠に賞味期限のない私
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特別室 |
各地の柳誌 清水 信 書庫の片付けに専心している。『川柳三重』や『川柳ジャーナル』の他、次のような柳誌が続々と出てきた。
『川柳研究』(東京都足立区梅田)
まだまだ出てくると思うが、各誌の名前を写すため、一冊ずつ残してみた。 『川柳研究』257号は「研究」というだけあって、さすが。高木能州の「すわりの境地」では「教育とは頭脳をとらえて、根こそぎにすることである」という川上三太郎の言葉が出てきたり、
・孤独地獄花ちりぬるを手に受けず などという佳句も紹介される。「名句ひとつ」という諸氏へのアンケートもあり、巻頭には「早川右近句抄」69句が載っている。その中の魅力句。
・講義する顔が講義を眠くする 『川柳人』475号は、大正川柳の田中五呂八について(渡辺)書かれたり「川柳と世界横丁」という面白い記事(白砂)もあったりして、巻末で「北方領土への関心」での作句を求めたりしている。「井上剣花坊伝」(柳樽寺川柳会刊)の広告もある。 『川柳しなの』338号では、東野大八が「柳間散歩」で「名句とは眼か耳か」と問い、戦場体験を支えたものは「川柳との同行二人」の境地であったと言う。 他に田畑伯史や八坂俊生や岩本具里院のエッセイもあって、元気だ。 以上昭和46年刊行の各地の柳誌だけを取上げてみたのだが、広告欄によると北海道子ども川柳社(江別市大麻中町)からは『子ども川柳』という本が出ていて、長野県下諏訪の甲陽書房から出ている『川柳への招待』(佐藤曙光)と共に、読んでみたかったという気持にさせる。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||
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