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目次25年9月号 ・巻頭言 「 この人ありて」 ・すずか路 ・柳論自論 ・川柳・人と句「 奈倉楽甫さん」 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・お便り拝受・その他 ・小休止・大会案内 ・編集後記
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たかこ 柳歩整理 柳歩 たかこ 柳歩 清水 信さん 久美子 永井玲子さん たかこ |
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巻頭言 | |
「この人ありて」 過日、鈴鹿市の鈴鹿市民大学「文芸学科」講座にて、矢須岡信さんのことを話させていただいた。 この講座は毎年六回、テーマ別に十二人の講師によって開講されている。今年のテーマは「文学と風土」〜この人ありて花咲きし、である。主催は鈴鹿市文化振興事業団だが、采配は清水信先生がされている。講師のほとんどが教師経験者、私は鈴鹿市文芸賞の川柳部門の選考委員というだけで知らない間に名前が組まれている。もちろん辞退も出来るしこれまでに「宗教と文学」のときは難しすぎてやめさせていただいた。受講料をいただくため、おこがましいことではないかとずっと思っている。
人前で話すことが大好きだった亡父、父の話術は定評があった。私はその遺伝子をこれっぽっちも受け継いでこなかったようで、今更ながら口惜しい。 それでも、お盆がネックになったのはどうしようもなかったようだが…。 当日、矢須岡信さんをご存知の人を尋ねたら、三名だけであった。現に川柳をやっている人も何名かいたのに、坂倉広美さんと柳歩さん、久美子さんだけであった。
講座が終わって一週間もすると、当日主催者が準備したアンケートに記入された用紙がどさっとやってくる。 たかこ |
すずか路より |
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川柳 人と句19「奈倉楽甫さん」 たかこ |
終わりにはできない縁というのなら 乗り違う悲劇私の席がない 天職のように私に残務処理 感謝状いただく方が感謝して |
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特別室 |
アラレちゃん元気 清水 信 タイトルは「アラレちゃん元気」と書いた筈だが「天気」と誤植されても、構わないと思っている。 ・書き順が覚えられない凸と凹 これには吹き出した。テレビのアホ番組で、書き順テストをしたり、読みまちがいや誤字を書く芸人を笑いものにしているのが多いが、末世の感が深い。本当に凹や凸の書き順なんか分からんものな。
・マニュアルがないと生きられないらしい ・いつまでも原色だから肩がこる これも製作の秘密を明かしている名句であろう。
・健康な蜘蛛がきれいな網を張る 何となく、川柳は昭和の匂いがして21世紀を拒否している印象がある。 菰野にあるアクア・イグナスに行ってみた。
・マリアージュ・ドゥ・ファリーヌ などという21世紀的な店があって、水びたしの庭も面白かったが、宣伝のためか遠方の客を集めた大にぎわいだが、従業員の接客態度が悪くて、大正人間には面白くなかった。
予約なしではフランス料理も食べられず、ケーキの棚をのぞいていると「並んで並んで、ちゃんと並んで」と叱られたり、靴のまま浴場へ行こうとしたら「お爺ちゃん、靴をぬいで」と怒鳴られて、つまらなかった。パンとケーキは食ってきたが、賞められない。
・小説は手紙一人に向けて書く 橋倉久美子の『だから素顔で』が期待されるのは、時空を越えた文学の魂を持っているからだ。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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