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目次26年10月号 ・巻頭言 「 旅の恥は掻き捨て 」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「川柳イグアナ論(下)」 ・没句転生 ・川柳・人と句「 大野たけおさん」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・お便り拝受・エッセイ・その他 ・大会案内 ・編集後記 |
柳歩 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 伊勢星人さん たかこ |
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巻頭言 | |
「旅の恥は掻き捨て」
「NHKーFM三重県域」の新番組「みえDE川柳」は、今年四月から始まった。毎月最終金曜日の午後六時から五十分間の生放送である。 柳歩 |
すずか路より |
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川柳 人と句32「大野たけおさん」 たかこ |
追い焚きをすれば夕陽は沈まない モーツアルト聴く血圧が高い夜 携帯の時計狂ってみませんか
古希なんてもう言わないぞ 古希の朝
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特別室 |
東八VS路郎 清水 信
田辺聖子が監修した東野大八の遺著『川柳の群像』(二〇〇四年集英社)には、明治・大正・昭和の川柳作家百人が扱われていて、もちろんそこには麻生路郎のページもある。
・古くとも僕には仁義礼智信 「芸術衝動なくして、真の芸術なし」という信条で、自分では古風で律儀な男と思っていたらしい。「衝動」というと、今は軽視されそうだが、彼の場合は創作を喚起するパッションを指した。
路郎も朝鮮から満州、さらに北支、蒙古と放浪の旅を重ねたが、それも一種ロマンティックな衝動につき動かされてのことだったろう。 東八本の解説の中で、田辺聖子は東八の次のような一句を引いている。 ・引揚げの眼に花だけが美しい
傷心の大陸からの引揚げ者に対する祖国の「温かい心」と見たのだ。おもてなしは志である。
・戦争を語れば無き手がしびれ出す 東野大八もまた戦争で片腕を失った男であった。 岸本水府は明治二十五年二月二十九日(閏年)鳥羽市に生まれた。その『番傘』の創刊は大正二年。同六年には同人制を敷き、同人数約五十人。水府宅に番傘川柳社を置いて、本格川柳の宣言をして意気軒昂たるものがあった。 その長い歴史は、戦争と人事をはさんで、同人を悩ましたが、よく健闘したと思う。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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