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目次27年2月号 ・巻頭言 「 引き際と往生際」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「課題詠の文芸性」 ・没句転生 ・川柳・人と句「 竹内ゆみこさん」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・エッセイ・あしあと ・大会案内 ・年賀広告 ・編集後記 |
柳歩 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 丸山 進さん たかこ |
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巻頭言 | |
「引き際と往生際」
十六年間の宮仕えを経て三十五歳のとき脱サラ。社会保険労務士として三十五年間、糊口を凌いできたが、昨年末をもって廃業することにした。 五十四歳のときに「名古屋番傘川柳会」の同人になり、次いで、「鈴鹿川柳会」、「川柳展望社」の会員になった。 鈴鹿川柳会の会長補佐になり、会の運営と会誌の編集、発行と、川柳が急速に忙しくなった。その頃にはジョギングは細々と続けていたものの、市民レースなどへのエントリーはしんどくなってきた。趣味の山登りも徐々に遠ざかり、還暦のころには川柳のほうに没頭するようになった。仕事(顧問先)を減らして古稀までに廃業し、川柳に専念したいと思うようになった。
引き際と往生際はやや違う 柳歩 |
すずか路より |
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川柳 人と句36「竹内ゆみこさん」 たかこ |
触れないでください情が移るから ブラジルに届いてしまうほど笑う
空くことのなかった席が空いている
ほっとするおんなじとこにいてくれて 解剖をされたらばれてしまいます
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特別室 |
チャックでいこう 清水 信 近隣諸国が悪るすぎると、嘆いている日本人は、多いだろうが、政治家をぬきにして、仲良くしたいものだ、その国々との共通項は、かなり多い。それだけ歴史は好関係を保証しているのである。文字が共通の単語もあれば、音が等しい言葉も多く、生活習慣の差がほとんど無いものだって、ある。
「キムチ」が日本語として定着しているように、「おでん」や「やきうどん」や「そば」は韓国でも通用する。
台湾や中国でも、同じように日本語の進出はすさまじい。「いわし」はロシアでも魚のいわしの名であり、ロシアから来た「いくら」は魚の卵全体を指すのだが、日本でも間違った使い方をしているわけではない。
世界は仲良くなれるように、出来ているのである。何か事を起さねば、国としての存在理由がないと思ったり、威厳が保てないと思う方が間違っている。
津の文学研究会の時、名古屋から参加した『北斗』の竹中忍さんから「先生、社会の窓が全開ですよ」と注意された。この頃、そんな事が多い。ゆるくズボンをはく習慣にしたからである。
そして「チャック」は日本が原産。昭和2年、広島県で製造を始めた会社の名がチャック社で、そこから、この名が出た。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||
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