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前月入選句発表 お題「応募 311句 158人





































 


米山明日歌 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    着信が響くそろそろ許そうか 石森あやみ
    シンバルの響いて恋は佳境です 尾崎良仁
   *打たなけりゃ響く太鼓も響かない やっこ
    掌の錠剤命響かせる samu
    響き合うところがあって飲み明かす すずき善作
    梵鐘の響きに雑念破られる こやまひろこ
    世界が少し響き合ったと信じたい 徳重美恵子
   *口コミの影響すぐにでる売り場 恭子
    よく笑う友と余生を響き合い やんちゃん
    田んぼからコントラバスの牛蛙 吉崎柳歩
    五臓六腑に響く山崎ウヰスキー ブランク ながい
    おはようの声響きあう通学路 山口悦子
   *終い湯に美空ひばりを響かせる こみち
    波音が響くグラスの底の海 平井美智子
    響かない番組選び缶ビール 森下博史
    槌音が響く復興へ明日へ アゲハ
    さみしさまぎらす深夜のおせんべい 坪井篤子
    響き良く国民のため国のため 岩窟王
    ジャンプして届く辺りに響かせる 橋田しゅう穂
   *トンネルの壁が落ちそうバイク音 BBブンゴ
    美しい会釈」にこころ響き合う こやまひろこ
    十三の笑うめぐみの声響き 柳川 ひょうご
   *フォルッテシモ一年生の良い返事 板垣孝志
    美男子と決めるラジオの鼻濁音 ようこ
   *わたしにはわたしの響き手風琴 恭子
    夕焼けに球音刺さるグラウンド 人見五郎
    落ち込めば相田みつをの詩が響く 上村夢香
    胸に響く戦場の父の傷跡 高田桂子
    トランプの声が響けば変わる北 前田とくみ
    響き合う心とこころ以下余白 高浜 広川
    大海を震わせ鯨の響く声 浮世っ子
    揺るがない藤井聡太の駒の音 西山竹里
    海鳴りが響いて月が欠けてゆく 真田 義子
    過労死の叫びが響くビル谷間 沢田正司
    白鳥の羽音が川を目覚めさせ 麦乃
    くたびれた靴の音響く都市砂漠 白鳥象堂
秀3*靴音の響きの鈍い月曜日 辻内次根
秀2  日本の桜はとてもいい響き 渋谷重利
秀1  雷鳴が響いて街が走り出す 福多郎
評   題がよかったのか、心に響く句がたくさんありました。街が走り出すとした巧さ。と、
  桜をもってきたセンス。いただきました。

軸  * 雨の日はみすずの声がよく響く                   米山明日歌
                    
 









































 


吉崎柳歩 選(入選3
9句)

 

   *フォルッテシモ一年生の良い返事 板垣孝志
    反戦歌クレッシェンドで響き出し 白鳥象堂
    ハイヒールが響く無人のコンコース 芦田敬子
    響くのは箸の音だけひとり飯 フーマー
    チンの音侘びしく響くワンルーム 光畑勝弘
    飲み過ぎに響くサイフと妻の声 小林祥司
    午前様へ妻の小言がまだ響く ブランク ながい
    戦いに出ていく夜のピンヒール こみち
    悩む子に響く言葉がみつからぬ 圦山 繁
    新病棟うなり声だけよく響く かっちゃん
   *打たなけりゃ響く太鼓も響かない やっこ
    地響きと風で特急通過する あかね雲
    大好きな新幹線は音も好き ムギ
    響かないフレッシュマンに社の理念 ペースかめ
   *わたしにはわたしの響き手風琴 恭子
   *口コミの影響すぐにでる売り場 恭子
    戦場に笛が響いてノーサイド 船岡五郎
    調子よく合わせるだけの人でした 関口行雲
    響き合う愛にもやがて来る別れ 通せん坊
   *雨の日はみすずの声がよく響く 米山明日歌
    後悔を響かせている除夜の鐘 岡野 満
    告白の言葉左脳にまだ響く すずき善作
    空き缶をければ孤独の音響く samu
    ファンファーレ響き高まるボルテージ じゅんたろう
    いい音をここ一番で出すスイカ 柴田比呂志
    活断層に響きはせぬかリニアカー 福村まこと
   *終い湯に美空ひばりを響かせる こみち
    連れ合いと響くところがまた違う 東川和子
    鶯とロマンをハモる牛蛙 丸山 進
    触れられたあたりが鈴になっている 平井美智子
    響き合う鈴の音少しづつずれる 真田 義子
    ここのとこ響くものなく拭く鏡 やひろ
   *トンネルの壁が落ちそうバイク音 BBブンゴ
    反響を見て回り出す輪転機 前川真
    判決に響く被告人の態度 西山竹里
    鐘の鳴る丘から響く反戦歌 よしひさ
秀3*靴音の響きの鈍い月曜日 辻内次根
秀2  酒という家計に響く置き薬 安藤なみ
秀1  賽銭が多いと鈴もよく響く おさ虫

評     鈴の響きは賽銭の多寡には関係ないのだが、願い事が大きくて、ついつい賽銭を

   弾んでしまうと鈴突きにも力が入るだろう。心理的見付けの句。
   耳鳴りの耳にも響く蚊の羽音                     吉崎柳歩