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05年2月「遠い
05年1月「座る」
04年12月「すべて」
04年11月「二重」
04年10月「○○論」
04年9月「点火」
04年8月「買い物」
04年7月「あっさり」
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04年4月「瞬間」
04年3月「避ける」
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04年1月「失敗」
03年12月「底」
03年11月「二刀流」
03年10月「とんぼ」
03年9月「気の毒」
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03年6月「弱い」
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02年11月「齧る」

02年10月「乱」
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる」
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30年10月「吹く」
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30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
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30年3月「荒れる」
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30年1月「名人」
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29年8月「壁」
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28年10月「秋」
28年9月「慣れる」
28年8月「文化」
28年7月「滲む」
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26年3月「太い」
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24年5月「焦る」
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前月入選句発表 お題ビール応募27 5139人
 




































 

木村行吉 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 

 
    冷蔵庫にビールはあるか見て出社 青砥たかこ
    人もお肉もやわらかくするビール 澁谷さくら
    ビールかけされてうれしくないビール 西山竹里
    ビール券妻が見つけてコメに化け かきくけ子
    ビール注ぐ気遣い要らぬ大ジョッキ 春日綾乃
   *ビール注ぐだけにもやはりある上手 戴 けいこ
    味値段もっとビールは差が欲しい 福多郎
   *戻らぬ栓ビールはできぬ盗み酒 ようこ
    乾杯の挨拶に泡消えていく なるほどマン
    幸せは身の丈で良し発泡酒 荘子 隆
   *会社では言えぬ話を聞くビール 西岡ゆかり
    ビアガーデン夏の解放感を飲む アゲハ
    タレントのCM代かこのビール 福多郎
    缶ビールプシュッと今日を終わらせる 大澤 葵
   *ビール腹説得力に欠ける医師 西岡ゆかり
   *冷えひえのビールお疲れさまを呑む 宮尾柳泉
    冷やし過ぎ頭に刺さる缶ビール 茶飯士
    とりあえずビールで洗う喉ぼとけ よしひさ
   *飲み干されゴロ寝楽しむビール瓶 福村 まこと
    ネパールでアサヒかキリン聞いて来る 高田桂子
    ビール掛け一度はしたいプロ選手 竹中 正幸
   *ビール増え体重過多の冷蔵庫 冬子
    ボウズでもいいやビールが冷えている 隼人
   *水よりも安心なのでビールのむ 平子久仁子
   *こんなにも飲みましたかと潰す缶 裕子
    旅の朝ビール一杯至福です はぐれ雲
    ビール券お札のように数えてる 植野悦子
   *助手席の妻はシュパッと缶ビール 伊田網人
    取り敢えずなどとビールに失礼な 森清泰範
    銘柄の浮気はせずに飲むビール 佐佐木雀区
   *お中元下戸の父にもビール来る 植野悦子
    夏が来たビールおちょこで飲む夫 平子久仁子
   *鈍行の窓を見つめる缶ビール 石森あやみ
   *乾杯はしないお通夜で飲むビール 甲斐良一
   *やって来た孫にかこつけ昼ビール 山登爺
   *宮中の晩餐会に出ぬビール ムギ
秀3*休肝日なので小さな缶ビール 新家完司
秀2  賞味期限切らしたことがないビール 甲斐良一
秀1   棺にはあの世で使うビール券 佐佐木雀区

     六文銭を入れることはありますが、まさかビール券とはね。そもそもあの世
     にビールがあるのかどうか分かりませんが、あると考えた方が楽しいです。 発
     想が面白いですね。

軸     喉元から胃腸行進するビール                 木村行吉

橋倉久美子選(入選39句)

 

    缶ビール片手に夏がやってくる 柴田比呂志
   *ビール注ぐだけにもやはりある上手 戴 けいこ
    地ビールがふる里の風連れてくる 木村行吉
    銘柄も酒屋へ頼む瓶ビール 眞二
    ノンアルのビール間抜けな味がする 圦山 繁
   *ビール腹説得力に欠ける医師 西岡ゆかり
   *ビール増え体重過多の冷蔵庫 冬子
    味よりも値段で選ぶ缶ビール まさたろう
    プレミアムビール味わうお中元 由美
    幸せはいつまで続くロング缶 栂瀬みちを
    口実がなくても飲んでいるビール 小林祥司
    恨めしくビール掛け見る発泡酒 颯爽
    かけあって勝者の顔にするビール 芦田敬子
    乾杯が愚痴へ変わっていくビール 大澤 葵
   *冷えひえのビールお疲れさまを呑む 宮尾柳泉
    妻は純正わたしは第四のビール 笹田 しま
   *助手席の妻はシュパッと缶ビール 伊田網人
    おっとっと泡に吸い付く生ビール 坂本 加代
   *戻らぬ栓ビールはできぬ盗み酒 ようこ
   *水よりも安心なのでビールのむ 平子久仁子
    食べる飲むいいえビールは浴びるもの てつろう
    辻立ちのビールケースは意気盛ん 颯爽
   *こんなにも飲みましたかと潰す缶 裕子
   *お中元下戸の父にもビール来る 植野悦子
   *やって来た孫にかこつけ昼ビール 山登爺
    ノンアルのビールで我慢してくれる たごまる子
   *鈍行の窓を見つめる缶ビール 石森あやみ
    胃の中を洗浄してる大ジョッキ 小林祥司
   *会社では言えぬ話を聞くビール 西岡ゆかり
    飲み干されビールの瓶も酔いが醒め 安井紀代子
   *飲み干されゴロ寝楽しむビール瓶 福村 まこと
    本物のビールを買って叱られる あやちゃん
   *休肝日なので小さな缶ビール 新家完司
   *宮中の晩餐会に出ぬビール ムギ
   *乾杯はしないお通夜で飲むビール 甲斐良一
    しんみりとビールの泡を見てる通夜 松長一歩
秀3 資源ごみせっせと作る缶ビール 北田のりこ
秀2 水平線傾けて飲む生ビール 山登爺
秀1  地ビールをつないで続く一人旅 岡本恵

評      鉄道ファンには、六角精児さんに代表されるような「呑み鉄」というジャンルがある。
   気軽に飲める地ビールは、地酒以上にうれしい。「つないで続く」がうまい。

   地ビールのラベルも瓶も凝った味              橋倉久美子