目次29年5月号
巻頭言  「欠席投句」
すずか路
・小休止
・柳論自論
・没句転生
・例会
・例会風景
・宿題選評
・アラレの小部屋
・インターネット句会
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・ポストイン
・エッセイ・あしあと
・大会案内
・編集後記

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巻頭言

「欠席投句」

  以前から欠席投句をしていただく方が多くて、ありがたいと思いながらも、気になっていたことがあります。欠席投句者は、遠方の誌友の方が多くて毎月熱いエールを頂いています。三句連記方式で14年以上もやって来てなぜ今更?と思われるかも分かりませんが、相談の結果、今月から一句ずつ切り離すことが出来る用紙に変えました。このようにした理由はいくつかあります。    

 一番気になっていたのは、欠席投句は三句連記のため、選者さんによっては記名選でもあるし、そのうちの一句は採りたい、あるいは二句…しかし三句全部は採りにくいという気持ちになってしまうことです。

 次に、ここ数カ月、欠席投句者の数が出席者よりかなり多くなってきて、どうしても欠席投句者の入選率が悪くなってきていました。平等にするにあたって、出席者は例会時に毎月五百円の会費をもらうので欠席投句の方にも投句料を頂いてはどうかとなりました。最近誌友になられたAさんが初投句の時に「欠席投句代はどうすればいいですか」と聞いてこられたときは、胸を張って「無料ですよ」とお答えしたのに…です。

 出席者より欠席投句者の方が多い例会は、他にはそうないだろうと思えます。なるべく同じ条件で選句をするには、どうしても事務量も増えてしまいます。

 今回、投句料徴収に当たって、全国どれくらいの結社があるのか分かりませんが、現在お付き合いいただいている交換誌の、句会時の欠席投句状況を調べてみました。欠席投句を受け付けながら投句料が必要な柳社は、36社中21社で約6割と、なかなか興味深い結果でした。

このことを踏まえてまことに勝手ながら、七月より欠席投句代を徴収いたしますことを了承願います。

詳細については、近いうちにお知らせいたします。

                                       たかこ            

 
すずか路より
ありがとうトイレにお礼言って出る 竹内そのみ
気持ちよーく眠って気持ちよく起きる 樋口りゑ
半数が寡婦になってたクラス会 加藤峰子
オーロラよりホッケー好きな現地人 福村まこと
甲子園敵の校歌を聞くも青春(はる) 佐藤千四
目こぼしをしてはくれないレントゲン 西野恵子
よくない兆候 太陽が眩しい 青砥英規
汚せない着物でランチ草臥れる 寺田香林
世界遺産巡ればすぐに一万歩 瀬田明子
深刻なことは書かない試し書き 西山竹里
行っといで君の出番はきっとある 岡ア美代子
長生きも楽ではないな独りめし 日野 愿
汗かいたぶんだけみえるいい景色 澁谷さくら
ゴールデンウーク家族にペース乱される 神野優子
禁煙を思い立ったらすぐ止める 竹原さだむ
戦争で再婚したと知る祝辞 佐藤近義
青空にひっかかってる蜘蛛の糸 前田須美代
揉めるからあまり喋らぬ老い二人 岩谷佳菜子
じいちゃんの薬あんこの味にして 西垣こゆき
小糠添え竹の子たらい回しする 松岡ふみお
雑草の視線の先のチューリップ 坂倉広美
手間の割にはまずいカラスのエンドウ茶 橋倉久美子
五百円玉落ちてないかと溝掃除 北田のりこ
仲違いするなと桜咲き揃う 河合恵美子
ツッコミがなくて成り立たない笑い 落合文彦
やり直し出来ぬ母親業に泣く 東海あつこ
元気です寝あと隠しのマスクです 中川知子
さよならの力があれば乗り切れる 毎熊伊佐男
妻は大らかわたしを放し飼いにする 寺前みつる
点滴の左手がまだ空いている 鈴木裕子
出かけよう四つ葉のクローバー探し 長谷川健一
同じ景色見ても思いが違う春 竹口みか子
春風は粋だスカーフなびかせる 瓜生晴男
独りでは半分残る鍋料理 加藤吉一
チューリップ揃って咲いて散っていく 安田聡子
鉢植えにされて不満のある桜 芦田敬子
A型が几帳面だと限らない 圦山 繁
退院後たった二日でUターン 千野 力
わたしならもっと上手に嘘をつく 鍋島香雪
遮断機が降りてバスにも乗り遅れ 小出順子
丸一日飛んでも着かぬ目的地 高柳閑雲
ヒトよりもヒトを信じるツバメの巣 川喜多正道
また今日も余分なことを言った悔い 石崎金矢
鯉のぼり新緑の目になってくる 柴田比呂志
戦前の日本に戻す多数決 吉崎柳歩
レクイエム生前葬にない儀式 青砥たかこ
 

整理・柳歩

4月22日(土)例会より

 

宿題「ドキドキ」 吉崎柳歩 選と評
   まな板の上でドキドキしてる鯉 芦田敬子
   毛が生えていてもドキドキするハート 橋倉久美子
 止  いつからかドキドキしない間柄 岩谷佳菜子
 軸  おばさんの投げキッスではときめかぬ 吉崎柳歩
宿題 共選「試す」 岩谷佳菜子 選
   褒めちぎり夫の家事の力みる 加納明美
   大金を拾ったときに試されるる 毎熊伊佐男
 止  試されることには慣れているマイク 吉崎柳歩
 軸  試供品たっぷり塗って文句言う 岩谷佳菜子
宿題 共選「試す」 加藤吉一 選
   吊り橋を最初に渡る設計者 福村まこと
   神様が試した罠に直ぐ掛かる 石崎金矢
 止  ノーベル賞貰ってもよいモルモット 福村まこと
 軸  見た目では分からないから舐めてみる 加藤吉一
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   図書の本指紋が増えてまた戻る 小出順子
   予約した検査日までは生きてなきゃ 青砥たかこ
 止  洞窟の奧はたいてい行き止まり 吉崎柳歩
 軸  許可もなく庭に種まきする小鳥 橋倉久美子
席題「 輝く 」 清記互選 高点句
 7点  なぜなぜなぜ質問ぜめの輝く目 加藤峰子 
   脱線の授業に児らの輝く目 圦山 繁
   いたずらの前はキラキラ目が光る 加藤峰子
   水晶に負けない炊きたてのご飯 青砥たかこ
 6点  輝いていてはならない死体役 圦山 繁
 5点  輝いた人生見せていた葬儀 加藤吉一
 
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 電池 』  応募90句
 1 9  大が小を兼ねてくれない乾電池 加藤吉一
 1 4   残量は見えぬ電池もわたくしも 岩田眞知子
 1 3      手をつなぎ仕事している乾電池 圦山 繁
 1 2    目立たない場所で活躍する電池 吉崎柳歩
 11  電池切れだろうか空が曇りだす 柴田比呂志
   9点  再会の友と充電する屋台 白井 昭