目次29年12月号
巻頭言  「言い分」
すずか路
・小休止
・柳論自論「誌上互選」
・人と句「加藤吉一さん」
・例会
・例会風景
・宿題選評
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・エッセイ・その他
・大会案内
・編集後記

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巻頭言

「言い分」                                                                        

  テレビは連日大相撲の「日馬富士殴打事件」についての報道で姦しい。昨日(三日)は鳥取県警で9時間にもおよぶ本人への再事情聴取が行われたようである。貴乃花親方の方針で、被害者の貴ノ岩が相撲協会に設置された危機管理委員会の事情聴取にも応じず、所在も不明で、彼自身の言い分はさっぱり分からない。そんな中、危機管理委員会(高野利雄委員長=元名古屋高検検事長)は、被害者からの聞き取りはできていないが、日馬富士をはじめ、白鵬、鶴竜ら多数の関係者から聞き取りを行い、相当程度解明は進んだとして「中間報告」なるものを行った。 

◇日馬富士は境遇が似ている貴ノ岩を日頃から可愛がり。云々〜     
◇大横綱の白鵬が説教をしているときに貴ノ岩がスマホをいじったことに腹を立て、謝罪させようと平手で顔面を
 殴った。     
◇しかし、貴ノ岩が謝罪もせずにらみ返したので、更に平手で殴り、カラオケのリモコンでも殴った。(テレビ
  での会見では、ここで貴ノ岩が素直に謝っていれば、こんな事件には発展しなかったと思われる、と確かに言
  っていた)
◇日馬富士は日本酒を飲んでいたが、泥酔している状態ではなく、日頃から酒癖が悪いということもない。
 詳細は省くが、私は多くの点で疑問と違和感を覚えた。これが元名古屋高検検事長を務めた人物がまとめた報
  告書なのだろうか? 
 事実関係の報告を逸脱し、加害者側の言い分に依拠し、委員長自らの主観まで盛り込んだ報告書である。「に
  らみ返した」など、どうして決めつけることができよう。いきなり殴られたら「何をするんだ」と相手の顔を
  見るのは当たり前ではないか。確か日馬富士は、「土俵に戻れるのなら生涯酒は飲まない」と言っていたはず
 だ。酒癖の悪さは事件の前から評判だったのではないか?

 先日、三重県文学協議会の委員会が開かれた。協議会と県の立ち位置について、経過を知らない委員からの意見も出された。県には県の事情があり、協議会の事務局にも言い分がある。先ずは「言い分」を聞いてほしい。

                                        柳歩

 
すずか路より
連れ合いの今年も見事菊づくり 安田聡子
盆栽の小世界にも冬が来る 芦田敬子
ポリープを一途に探す内視鏡 圦山 繁
棘のある言葉にオブラートの返事 千野 力
レンタルで入院セット間に合わす 西川幸子
励ましの一言があるいい手紙 鍋島香雪
子守より仕事の方がずっと楽 小出順子
ご都合でいくつも党を替えました 高柳閑雲
成功を祈るしかない手術台 川喜多正道
皮算用千日先の金メダル 石崎金矢
ブランコも冬で小さな息をする 柴田比呂志
御無沙汰の顔が揃った通夜の席 竹内そのみ
日曜はやはり日曜日でいたい 樋口りゑ
人の香も記憶も消えてゆく大地 眞島知恵
来年も会おうとみんな暇らしい 加藤峰子
入管で聞く日本語の心地良さ 福村まこと
入院の窓に切ない大銀河 佐藤千四
歓迎の小旗の中にいる刺客 西野恵子
娘からメールだけですおめでとう 寺田香林
風向きを読みまちがえた時の人 瀬田明子
白い歯でないと出られぬコマーシャル 西山竹里
レース野菜虫のお下がり食べている 岡ア美代子
見たくない乳房の揺れる大相撲 日野 愿
ハローウィンコスプレスゴいゴミスゴい 竹原さだむ
たっぷりの秋を詰めこむお弁当 澁谷さくら
遊び過ぎ釣瓶落としに急ぐ足 神野優子
かけ声で気合を入れる霜の朝 上村夢香
愛されたように愛してさしあげる 前田須美代
威圧感履いてみたいなピンヒール 岩谷佳菜子
老々介護いずれ行く路教えられ 西垣こゆき
スト−ブに呼び止められて動けない 松岡ふみお
他人からみれば仕事でない仕事 坂倉広美
笑いヨガ笑え笑えと草臥れる 勝田五百子
渋滞の理由を後で知らされる 橋倉久美子
薬湯を飲んでるようなハーブティー 北田のりこ
どっこいしょから始まる老いの異なリズム 河合恵美子
着ないまままた仕舞い込む衣更え 中川知子
手で開けることを忘れた自動ドア 落合文彦
庭の木を全部抜いたら楽やろな 毎熊伊佐男
あられ雪恋知り初めし頃思う 寺前みつる
食べたいもので決める一人の夕ご飯 鈴木裕子
今もまだケーキ出てくる誕生日 長谷川健一
食欲が増してしまったランニング 竹口みか子
逆風も時には味方することも 瓜生晴男
コンビニが突然出来る田舎道 加藤吉一
小春日和もうお隣は大掃除 吉崎柳歩
人の顔平手でぶったことがない 青砥たかこ
 

整理・柳歩

11月25日例会より
宿題「あさる」 吉崎柳歩 選と評
   バスが着く前に撒かれた貝あさる 加藤吉一
   あいさつ集をあさって述べている祝辞 坂倉広美
 止  ゴミあさりしてるつもりはないカラス 小出順子
 軸  百均の店を漁って買う眼鏡 吉崎柳歩
宿題 共選「壺」 芦田敬子 選
   欲望を詰める壺には底がない 圦山 繁
   最期には小さい壺に入るのか 安田聡子
 止  毛筆は書きにくかろう壺の文字 加藤峰子
 軸  出土した壺は知ってる暮らしぶり 芦田敬子
宿題 共選「壺」 加藤吉一 選
   逆さまにされてドキドキしてる壺 小出順子
   床の間に嫌われてると知らぬ壺 岩谷佳菜子
 止  壺に入れられたら眠るほかはない 橋倉久美子
 軸  修復に多少無理見る土器の壺 加藤吉一
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   変な人が多いと思うユーチューブ 芦田敬子
   うしろめたいことはしてない裏千家 西山竹里
 止  音立てぬように雨戸を閉める音 吉崎柳歩
 軸  三杯目さすがに普通盛りにする 橋倉久美子
席題「鉄」 清記互選 高点句
 7点  金メッキ剥げて正体ばれた鉄 圦山 繁
 6点  踊るしかない鉄板のかつおぶし 橋倉久美子
 5点  鉄人の料理に財布首を振る 圦山 繁
   錆びてても若い者には負けぬ俺 千野 力
   老人に出戻りふえる鉄格子 加藤峰子
 
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『堤防』  応募106句
 14点  堤防がないとだらけてしまう川 西山竹里
 13点   丁寧すぎる言葉堤防かも知れぬ 北田のりこ
 11点     堤防を越えてはならぬもんじゃ焼き 水野リン子
    堤防をブッ壊したい反抗期 西野恵子
 10点   いつだって堤防役の父がいた 澁谷さくら
  9点   気休めの堤防だねと笑う波 青砥たかこ