目次31年5月号
巻頭言 「令和元年」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「関本かつ子さん」
・例会
・例会・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・エッセイ・その他
・大会案内など
・編集後記

 


たかこ
柳歩整理
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巻頭言

「令和元年」

 「令和」突入。

五月一日。所要で愛知県へ電車で出かけた。駅前のショッピングセンターを通り抜ける時、お店の人に呼び止められ「記念ですからどうぞ」と、何かを手渡された。ビニール袋の中に、大きな紅白まんじゅうが入っていた。これから買い物をするわけでもないのに、申し訳ないなと思いながらありがたくいただいた。

 白子駅まで行くと、駅の入り口に黒山の人だかり。すわ、人身事故か何かで電車が止まっているのだろうかと、恐る恐る近づくと、「令和」と書かれた額の除幕式だった。テレビカメラや新聞記者もいて、今、まさに除幕の瞬間だったのだ。拍手が沸き起こった。人混みを潜り抜けてホームに着くと、式服の男性、留袖姿の女性がやけに目についた。令和の始まりの日に結婚式を挙げるカップルがいるのだろう。

 思えば、平成に変わった時はドサクサまぎれ感が大きくて、こう言ったお祭り気分は無かった気がする。
 久留米大学商学部教授 塚崎公義氏が、経済誌のニュース解説に記されている。

令和元年の日本経済がバブル最盛期であった平成元年の日本経済より豊かであることを認識しよう。平成時代の日本経済というと、「長期停滞」のイメージしかないが、それでも経済は成長し、日本人の生活は豊かになったのだ、≠ニ。
 そのひとつにスマホがあるようだ。先月、編集後記にも書いたが、便利になった分、人間は自分の脳で考えなくなっていく危惧感も忘れてはいけないだろう。
「令和」になったからと言っても「平和」が続く保証はない。消費税は間違いなく上がり、少子化は歯止めが望めない。だが、悲観ばかりもしていられない。

帰り、紅白まんじゅうをもらった店で夕食の買い物をして、お礼の代わりにした。
一日雨だったけど、心が湿ることなく「令和」の幕開けを楽しめた一日だった。

                                         たかこ

 
すずか路より
ガス抜きをしないと破裂するわたし 中川知子
入学式みんなにエール送られる 落合文彦
皇室を二度と戦に使うまい 毎熊伊佐男
斬られ役だから何度も死んで生き 寺前みつる
赤線を引いて解ったことにする 奥田悦生
カーナビが道なき川の上走る 村井一朗
トマト入りなかなかうまいお味噌汁 鈴木裕子
年波をリフレッシュする場が欲しい 長谷川健一
働き過ぎ先月までの勤務表 竹口みか子
突然の晩霜野菜泣かされる 瓜生晴男
写真見てもブラックホール名の通り 加藤吉一
ねぎぼうずてんとう虫もよりつかず 安田聡子
主役の座ねらっていないミニトマト 芦田敬子
雑学の講義を受ける露天風呂 圦山 繁
十連休薬をどっと持ちかえる 西川幸子
ゆるキャラに必要のないリアル感 小川はつこ
疲れると肩から落ちるズボン吊り 小出順子
浴びるほど昔はお酒いま薬 藤村洋子
元号の計算がまた悩ましい 川喜多正道
はなびらが栞がわりの文庫本 柴田比呂志
見開いた目にも見えない物ばかり 竹内そのみ
ナパージュを塗って演出する色気 樋口りゑ
マイペース亀には亀の世界観 眞島ともえ
百円の夫婦茶碗でだいじょうぶ 石崎金矢
家族葬ふえて黒タイ出番減り 小林祥司
ツナ缶はサンドイッチのためにある 高柳閑雲
旧仮名で天下御免の日系紙 福村まこと
新札の出回るころはキャッシュレス 佐藤千四
賑やかなお通夜安心する遺影 西野恵子
気まぐれな寒さ散りどき惑わせる 瀬田明子
することがそんなにはない副議長 西山竹里
皿回し父の哀しい隠し芸 日野 愿
恋実り十一匹のめだかの子 岡ア美代子
作品と向き合ってたら時忘れ 竹原さだむ
桜からバトンを受ける花水木 澁谷さくら
令和元年娘が嫁に行くという 神野優子
二羽の鴨車の音も知らぬふり 上村夢香
もう一度亡母を抱きたし抱かれたし 前田須美代
ヘソ曲げて発芽をしない唐辛子 佐藤近義
令和成りバトンをもらう消費税 坂 茜雲
何着て行こかで始まる女子の旅 大川里子
匂わなくなった鼻でも花粉症 岩谷佳菜子
喫煙室受動喫煙所でもある 西垣こゆき
半分こそれが出来ない遺産分け 松岡ふみお
持ち時間いっぱいまでは弾くピアノ 坂倉広美
一服しようキンカンの樹の根っこ 勝田五百子
入れたい人はいないと書いてきた選挙 橋倉久美子
伝達式横綱の時だけでよい 北田のりこ
打たれてもいい杭だから出てみよう 河合恵美子
呼出しが必ず二回呼ぶ四股名 吉崎柳歩
平凡に生き私にもある歴史 青砥たかこ
 

整理・柳歩

4月27日(土)例会より

宿題「残す・残る」 橋倉久美子 選と評
   来年に回せぬお神籤の残り 吉崎柳歩
   最終審査に残ったことにしておこう 青砥たかこ
 止  あと一つ残っていると急かされる 竹口みかこ
 軸  最後に食べるつもりのパセリ下げられる 橋倉久美子
宿題 共選「ランチ」 北田のりこ 選
   給食に睨まれなくす好き嫌い 福村まこと
   給食がごちそうだった敗戦後 満月庵
 止  究極のランチは母のお弁当 瀬田明子
 軸  朝と晩だけでランチはないペット 北田のりこ
宿題 共選「ランチ」 坂倉広美 選
   ABあって松竹梅はないランチ 芦田敬子
   ニンゲンの声が戻ってくるランチ 福村まこと
 止  ある物で食べてと妻はランチ会 満月庵
 軸  お子様ランチをいっぱい食べる妻の客 坂倉広美
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選と評
   タブレットで週刊誌読む美容院 瀬田明子
   ツインベッドはあるがツインのない柩 吉崎柳歩
 止  痩せ我慢出来なくなって老いて行く 岩谷佳菜子
   ちょうどよい枕に安眠をもらう 青砥たかこ
席題「外れる・外す」 清記互選 高点句
 6点  大笑いしても外れぬ河馬の顎 吉崎柳歩
 5点  音程が外れていつも場が和む 岩谷佳菜子
   補整下着外してやっと息が出来 西垣こゆき
   場外まで打っても価値のないファウル 毎熊伊佐男
 4点  外れて欲しい悪い予感は外れない 北田のりこ
   休んだら外れてしまう渡り鳥 青砥たかこ
   規格外れのでかい野菜はお買い得 毎熊伊佐男
   脇道に外れてからが面白い 芦田敬子
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『バッジ』  応募98句
  14点  サル山のボスはバッジを欲しがらず 岩田眞知子
     初対面値踏みし合っているバッジ 橋倉久美子
  10点   金バッジ物を言ったり言わせたり 松岡ふみお
      にんげんの価値と関係ないバッジ 吉崎柳歩
    8点  拉致未だ青いバッジが泣いている 佐藤千四
   7点   用途別総理が持っているバッジ 竹口みか子
     お疲れと社章を外す定年日 瀬田明子
     勝ち抜いたバッジが光る入社式 関本かつ子
    政治家のバッジはどれもメッキです 濱山哲也