表示(V)→拡大100% 文字(中)

 
バックナンバー
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重ねる・重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
29年11月「みかん」
29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
29年5月「負ける」
29年4月「普通」

29年3月「黄」
29年2月「引く」
29年1月「質問」
28年12月「悟る」
28年11月「痛い」
28年10月「秋」
28年9月「慣れる」
28年8月「文化」
28年7月「滲む」
28年6月「裸」
28年5月「腐る」
28年4月「血」
28年3月「酒」
28年2月「箱」
28年1月「軽い」
27年12月「乾く」
27年11月「熱心」
27年10月「ゴミ」
27年9月「庶民」
27年8月「比べる」
27年7月「得意」
27年6月「水」
27年5月「貫く」
27年4月「耳」
27年3月「押す」
27年2月「潜む」
27年1月「値打ち」
26年12月「刻む」
26年11月「風呂」
26年10月「暮れる」
26年9月「涼しい」
26年8月「織る」
26年7月「腹」
26年6月「やっと」
26年5月「半分」
26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
26年2月「掴む」
26年1月「餅」
25年12月「虫」
25年11月「長い」
25年10月「夜」
25年9月「飽きる」

25年8月「卵」
25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
25年4月「首」
25年3月「底」
25年2月「脱」
25年1月「笑う」
24年12月「閉じる」
24年11月「約束」
24年10月「布」

24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
24年1月「踏む」

23年12月「強い」
23年11月「盗む」

23年10月「風」
23年9月「酒」
23年8月「電気」

23年7月「薄い」
23年6月「道」
23年5月「干す」
23年4月「欲」
23年3月「祈る」
23年2月「敵」
23年1月「どきどき」

22年12月「不便」
22年11月「探す」
22年10月「うんざり」
22年9月「帽子」
22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
 
以前のバックナンバー

 

前月入選句発表 お題「 乱 」応募 324句 164人





































 


石橋芳山 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    のど自慢狂喜乱舞の鐘三つ 颯爽
    ファントムの千々に乱れる恋心 前川奬
   *乱雑なほうが効率良い書斎 吉崎柳歩
   *乱暴な子へジャイアンという綽名 たごまる子
    3分で妻に鎮圧された乱 甲斐良一
    恋をしろ食の乱れの処方箋 浩子
    乱戦に終止符妻と鰻食う 太田昌宏
    乱切りを言い含めてる筑前煮 こいし
    嘘詭弁乱れる心隠しつつ 岩窟王
   *肝臓の乱だと思う二日酔い 橋倉久美子
    見てないと乱れるワイパーのリズム 青砥和子
    艶やかに乱れた髪をすくう指 人見五郎
    非正規がランらん乱と歌い出す 竹内美千代
   *札束を積まれ弱気になった乱 平井美智子
    駅員の声がダイヤで乱れてる せきぼー
    乱れ咲きいい気になっているあなた 龍せん
    乱気流妻が敬語でしゃべり出す やんちゃん
    乱筆を詫びて八十四円貼る 裕子
   *乱筆と書かなくたって見りゃ分かる 木村行吉
    乱れ萩なだめて根元わしづかみ よーこ
   *どろぼうも驚く部屋の乱れ様 モモコ
    シンジツは乱数表に埋めて来た 笹田しま
    想定をはるかに超えて水の乱 宮尾柳泉
    腰痛とアセモごっちゃで攻めてくる かっちゃん
    おばあさんとおばさんの差は乱れてる 青砥和子
    乱伐の怒り もののけ姫が来る 宙広
    どうにでもなれと女のみだれ髪 奈良朱雀
    花吹雪裾の乱れも気にかかる 石川柳寿
    自民党の加藤の乱が懐かしい 加藤吉一
    メモ書きの文字を乱している尿意 甲斐良一
    乱雑な部屋はおいらの秘密基地 田岡修二
    乱歩から一歩も出れぬ秋夜長 糀谷和郎
   *乱立のビルから空の欠片観る 竹内光人
    プッツンと音がしました遅かった 上田ひとみ
    止めている息が乱れるレントゲン せきぼー
    徹夜明けベートーベンの髪になる じゅんたろう
秀3  スピンオフ主役は乱雲の中に 笹田しま
秀2*反乱はポップコーンの爆ぜる音 柴田比呂志
秀1  1ミリも乱れはしないなめこ汁 尾崎良仁

評      言われてみれば確かに、なめ茸は個々のテリトリーを守りそして侵略すること

       もなく尊重し合っているかのように見える。
      乱はいま大腸をへて小腸へ                   海賊芳山 
 

 









































 

橋倉久美子 選(入選39句)

 

    乱闘も辞さないトランプの選挙 丸山 進
    乱れ飛ぶ座布団懐かしむテレビ ドア宝
    俳優の訃報に噂乱れ飛ぶ ねこママ
    乱れたい夜を自粛に耐えている かきくけ子
    コロナ禍に民心乱すキャンペーン 伶音
    いささかの覚え身にある妻の乱 ようこ
    乱暴な言葉使って背伸びの子 満月庵
   *乱筆と書かなくたって見りゃ分かる 木村行吉
    乱筆も今や懐かしIT化 山崎三毛
    アリ一匹消えても列は乱れない 圦山 繁
    雑念に写経の文字を乱される 陽香
    乱調の音符が跳ねるジャズピアノ 瀬田明子
    制球が乱れたほうが打たれない じゅんたろう
    酒三合味方につけて起こす乱 奈良朱雀
    ひと波乱企てているイヤリング 平井美智子
    列を乱すな旅立ちは歳の順 新家完司
    内乱への介入戦火なお拡げ 森清泰範
    飛行機が耐えねばならぬ乱気流 西山竹里
   *乱立のビルから空の欠片観る 竹内光人
    達筆で乱筆にてと書いてある おさ虫
    バトントス乱れメダルがすり抜ける とっぴー
    チームワーク乱すイケメンコーチ来る 伶音
    あと一人の声にリリーフ乱れだす 竹内光人
    派手好きで投手戦より乱打戦 宮本信吉
   *反乱はポップコーンの爆ぜる音 柴田比呂志
    鶏頭の紅は一揆の旗じるし 小谷小雪
   *札束を積まれ弱気になった乱 平井美智子
    反対は僕の一票だけの乱 平尾定昭
    寒い日は狂い咲きでもしませんか まみどり
    また減った乱れるまでの酒の量 船岡五郎
   *どろぼうも驚く部屋の乱れ様 モモコ
    乱切りと言えど形はほぼ同じ たごまる子
    着席の序列を乱すテレワーク 福村まこと
   *乱暴な子へジャイアンという綽名 たごまる子
    乱れてもわかるところに置いてるの よーこ
   *乱雑なほうが効率良い書斎 吉崎柳歩
秀3  父の乱ひっくり返す物がない 芦田敬子
秀2  乱れには報復が待つ無礼講 荘子 隆
秀1  酒乱だと本人だけが気づかない 吉崎柳歩

評      これは笑った。「酒乱」に対する評価(?)を、すっきりとストレートにまとめた。
     酒乱の方は気づかないふりをしているだけかもしれないけど。
   *肝臓の乱だと思う二日酔い           橋倉久美子