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02年12月「波」
02年11月「齧る」

02年10月「乱」
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重ねる・重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
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29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
29年5月「負ける」
29年4月「普通」

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29年2月「引く」
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28年6月「裸」
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28年3月「酒」
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28年1月「軽い」
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22年10月「うんざり」
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22年8月「切る」
22年7月「苦手」
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22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
 
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前月入選句発表 お題「 ゼリー 」応募 308句 157人





































 


真島久美子 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    ゼリー食うカオスのリズム止まらない 宙広
    確信はあるがゼリーの透明度 加藤 当白
   *胸底でゼリーになっている妬心 すずき 善作
    ゼリーすくうと逃げた男を思い出す 橋倉久美子
    マルシカク自在に生きていくゼリー 圦山 繁
    二十五時疑惑深まる枇杷ゼリー 尾崎良仁
   *ゼリービーンズ言葉は春へほとばしる 宮井いずみ
    虹色のゼリーでごまかした話 汐海 岬
    ご褒美のゼリーが待っているからね はぐれ雲
    路地裏でケンパしながら棒ゼリー 青砥和子
    カブトムシいいな朝昼晩ゼリー 岡本恵
    桃ゼリーちゅるんと全部忘れましょ よーこ
    コケティッシュ上目遣いでゼリー食む ホッと射て
    好感度キッズゼリ−で跳ね上がる 通せん坊
   *ジュレですと出されて少しやな感じ 羽馬愚朗
    ゼリーの上でトランポリンをする小人 北田のりこ
   *立ち位置はあやふやのまま桃ゼリー 上田ひとみ
    足首はゼリー孤独な競走馬 斉尾くにこ
    クロールはゼリーひたすら崩すよに pp
    お小遣いゼリービーンズひとつかみ 西岡ゆかり
    もうひとつ世界秘めてるかのゼリー pp
    桃ゼリー食べたあなたはAチーム 東川和子
    いつまでもワインゼリーを残す口 安藤なみ
    踏み込まずりんごゼリーで話変え 水谷裕子
    愛してますかって桃ゼリーぷるん 虹色くじら
   *いつまでもゼリーの中にいる二人 岡本恵
    煮凝りの中に蠢く負け惜しみ よーこ
    密約がゼリーになって消えてゆく 高田桂子
    幸せのゼリーはいつも澄んでいる 位田仁美
    応急処置植木鉢からアロエゼリー 徳重美恵子
    絵手紙で届いたゼリー詰め合わせ 颯爽
    ゼリー状になって時々拗ねてみる 柴田比呂志
   *始まりはゼリービンズのレモン味 塚越孝一
    反抗期ですとゼリーの横座り 平井美智子
    煮こごりが揺れる等圧線の底 笹田 しま
    ひとりだしゼリーはみかんばかりだし 尾崎良仁
秀3*男と女がゼリーを食べているベンチ 吉崎柳歩
秀2  煮凝りよまた自殺者が増えている 虹色くじら
秀1  ミントゼリーそれは芽吹きの一途さで 宮井いずみ

評   新芽が出る瞬間に小さく揺れる春の空気。ミントゼリーから生まれる春に恋をしました。
  「一途」でなければ芽吹くことの出来ない想いがミントの香りと共鳴しているようです。

   *好物はフルーツゼリー鬼子母神        真島久美子

 

 









































 

吉崎柳歩 選(入選39句)

 

    和食にもある煮凝りというゼリー 北田のりこ
    待たされてゼリーも揺れる胸騒ぎ 冬子
    失恋のコーヒーゼリー匙に揺れ 野平光太郎
    ゼリーぷるん思いは揺れてばかりいる 福島亮也
    歯応えをプリンと勝負するゼリー 岩崎誠治
    カラメルを抱かぬゼリーと抱くプリン 糀谷 和郎
    朝食はゼリ−で済ますダイエット 通せん坊
    おうち時間を楽しんでいる桃ゼリー 児玉 浪枝
    病床のゼリーやさしい舌触り だんでらいおん
    ストックに不要不急の菓子ゼリー 荘子 隆
    デザートのアロエゼリーが攻めてくる 東川和子
    ゼリーにはアナフィラキシーないと言う 小林 祥司
    一匙のゼリー術後の身に染みる 大島ともこ
    プルプルと気を惹いている桃ゼリー 森田旅人
    ぷるんぷるん恋もゼリーもウツツです 永見心咲
    ばあちゃんのゼリーオブラートを脱がす べにすずめ
    カタカナで書くとゼリーになる名前 おさ虫
    離乳にも介護食にもなるゼリー モモコ
    オブラート巻いたゼリーの引きこもり 永見心咲
   *胸底でゼリーになっている妬心 すずき 善作
    味よりもインスタ映えのゼリー買う 宮本 信吉
    手土産はゼリー程度の頼みごと BBブンゴ
    ミニカップゼリーは三種ずつ食べる たごまる子
    ゼリ-になって人参だとは気付かない 芦田敬子
   *始まりはゼリービンズのレモン味 塚越孝一
    コーヒーゼリーちょっと背伸びをさせた恋 石森あやみ
    ゼリーより歯ごたえのない恋でした 汐海 岬
    あんな人ゼリー三つで過去にする こやまひろこ
   *好物はフルーツゼリー鬼子母神 真島久美子
    ゼリーにもかなり手ごわい奴がいる 木村行吉
    冷蔵庫の隅にゼリーを置き忘れ じんじん
   *ジュレですと出されて少しやな感じ 羽馬愚朗
    言い勝ったあとのゼリーが舌を刺す 平井美智子
   *ゼリービーンズ言葉は春へほとばしる 宮井いずみ
    病室の母とこっそり食むゼリー 澁谷さくら
    ひなまつり桃のゼリーを頂くわ 笹田 しま
秀3*立ち位置はあやふやのまま桃ゼリー 上田ひとみ
秀2*いつまでもゼリーの中にいる二人 岡本恵
秀1  老害と言われてゼリー詰まらせる 原 徳利

評      女性差別と受け取れる森さんの顔が浮かんできた。本人は女性に混じってゼリーを

   食べていれば、何を言っても受け入れられると思っていたのだろう。
   *男と女がゼリーを食べているベンチ     吉崎柳歩