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目次25年7月号 ・巻頭言 「大会は…」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・川柳・人と句「 寺前みつるさん」 ・大会 ・大会入選句 ・大会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・大会へのお便りその他 ・大会案内 ・暑中広告 ・編集後記
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たかこ 柳歩整理 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 丸山 進さん たかこ |
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巻頭言 | |
「大会は…」 慌ただしいまま始まり、慌ただしいまま終わった第十一回大会。まずはご参加くださった皆様に深く感謝する。 今年の日川協の大会は本州の最北端、青森であった。そこで出会った方が、たった二週間しか経っていないのにたくさん鈴鹿にも来ていただいた。(内心、お互いに物好きねと思っているかも…) 大会は「お祭り」と割り切って考えたら、気持ちよく集い、楽しく過ごせばいいのである。句も浮かれていてもいいと考えがちだ。だが、それだけではきっと物足りない。そこで、選者さんにひとつの提案をさせていただいた。今回から設けた「初声賞」これは、オープニングにふさわしい句を選出して欲しい。おまけのような、半分ゴマをすったような句が読み上げられがちだがそれはやめて欲しいと。
大会は「お祭り」だが、句会は真剣勝負である。全没は決まりが悪いし、口惜しさが残る。だが、皆が真剣に出句しているなら、全没も仕方がないと言える。
しかし、大会は参加人数を競うものではない。そして会場の豪華さを見せびらかすものでもない。 背伸びはしたくないが、精一杯のもてなしの気持ちを忘れたくない。スタッフ全員にその思いが伝わっているのが分かってうれしい。 大会は、佳句に出会うところ。人に出会うところ。また来年も来たい、来るねと言ってさよならするところだと思っている。 たかこ |
すずか路より |
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川柳 人と句17「寺前みつるさん」 たかこ |
「人嫌い」という香水をつけている いもうとで無い人とゆく映画館 読みきって後もそわそわする手紙 爪切れば紅葉の落ち葉踏んだ音 |
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特別室 |
橋倉久美子の句集 清水 信 期待久しかった橋倉久美子の句集『だから素顔で』が刊行されて、嬉しい。
四日市市に文章集団XYZというのがあって、早速その機関紙『XYZ』219号に、感想を書いた。5月末に書いたが、本誌と、どちらが先に活字になるかは、分からない。
出題の時は、井上ひさし論のつもりだったが、その著書や関連文献を読んでいる内に、凄絶な離婚を扱った文献に突き当って、それを読み返している内に、段々陰気になっていって、初期の目標を変更して、一般的な「笑いの文学」に変更したのであった。
・しっぽ振りついてきたのはあなたでしょ これらの作は夫婦生活に関わりのある作品と言っていいかと思う。 ・夫と呼んでいる大切な他人
この一作ほど直接的ではないが、微妙に日常の家庭を描いているように思う。はっきりしないところが、逆に知的なのである。 ・体調がよいのかバリウムがうまい 三重県生まれの藤田紘一郎は、わざと回虫を、自分の身体の中で飼いならして、日本人の「清潔好き、綺麗好きは病気だ」という説を説いている人だ。「脳はバカ、胃腸は賢い」という珍説も主張している医博である。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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