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02年12月「波」
02年11月「齧る」

02年10月「乱」
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重ねる・重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
29年11月「みかん」
29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
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29年4月「普通」

29年3月「黄」
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22年8月「切る」
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22年4月「桜 」
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22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
 
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前月入選句発表 お題「学 校」応募 299句 151人





































 


真島久美子 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    学校へ一番乗りだがき大将 真田 義子
    卒業で置き傘も皆いなくなり 汐海 岬
    下校する道は百ある通学路 せきぼー
   *校門で先生がする通りゃんせ 冬子
    学校の門は人間不信です 大木雅彦
    入学はトップ卒業はどんじり 白鳥象堂
    カプセルの失踪過去が戻らない 糀谷和郎
    忘れ物取りに行きたくない学校 麦乃
    先生も生徒も募集してる校 あやめみのり
   *学校にたくさん掛けてある時計 西山竹里
    何もかも赦す閉校式の空 清水克俊
    仕事場の符丁で返事する夜学 福村 まこと
    すずめの学校クラス定員割れ こみち
    定年の校舎に一礼して終える 上平 祥
    閉校にメダカの許可が要るようだ 山口悦子
    廃校の隅にまだいる僕の影 福島亮也
    じいちゃんもときどき来てた参観日 ムギ
   *分校の桜はいまもありますか 徳重美恵子
   *学校が荒んで結露ばかりする 福島亮也
   *面影はないが母校に続く道 吉崎柳歩
    理科室のガイコツさんが好きだった 真田 義子
    廃校の庭に背高泡立草 寺井 一也
    春に背を向けている廃校のさくら  佐藤ちなみ
    学校へ卒業証書置き忘れ 高田桂子
    頬杖の尾崎は空を眺めてる 尾崎良仁
   *1ねん1くみ野田せんせいの楷書体 宮井いずみ
    数学を摘まみ出したい時間割 甲斐良一
    校庭でずっと二宮金次郎 柳谷益弘
    校長の椅子にドカッと優勝旗 おさ虫
    先生の歳は超えたがまだ生徒 八木五十八
    校門に立てば恩師の蜃気楼 野平光太郎
    授業中犬が校庭駆け抜ける 福多郎
   *風除けの舟が集まる保健室 瀬田明子
    目の前にプールがあって雨続く 児玉 浪枝
    朝練の部室にこもるエイトフォー たごまる子
    学ランの内ポケットにある無言 加藤 当白
秀3  教卓の牛乳壜に風信子 右田俊郎
秀2*アン・シャーリーと会う学校の図書室 虹色くじら
秀1  オルガンの音におじぎをしてしまう 安藤なみ

評   小学校の倉庫に足踏みオルガンがあった。スカスカと踏んで鍵盤を押すと気の抜けた
  音がした。そのオルガンが見てきた景色を、やっと自分の目で見ることができたように思う。

      学校はこちらですよと云う菜花          真島久美子

 

 









































 

吉崎柳歩 選(入選39句)

 

    廃校になっても私の母校 岡本恵
    廃校が決まり校庭には若葉 真島久美子
    廃校のジオラマに立つ金次郎 寺井 一也
    廃校に置いてきぼりの金次郎 山口悦子
    廃校の跡地に母のケアホーム 平井美智子
    怪談もあった校舎の壁のシミ アゲハ
    マスクした顔半分でする授業 玉木りょうこ
   *校門で先生がする通りゃんせ 冬子
    給食が防いでくれた不登校 光畑勝弘
    学校のいじめを隠す草書体 大木雅彦
    学校が側で道草できない子 たごまる子
    今ならば先生の愚痴聞いてやる 八木五十八
    学校の匂いをさせて新社員  平尾定昭
    親子三代通った母校閉じられる 北田のりこ
    学校で学ばぬ知恵で身を立てる 山登爺
    教室の匂い恋しいオンライン 通せん坊
   *学校が荒んで結露ばかりする 福島亮也
   *アン・シャーリーと会う学校の図書室 虹色くじら
    卒業をすると切なくなる校舎 城崎れい
    勉強をしたくなるのは卒業後 澁谷さくら
    実らない恋も知ってる通学路 宮尾柳泉
    麻雀も酒も夜学で仕込まれた 新家完司
    オンライン授業教師はテレワーク 清水克俊
    分校の贅はマンツーマン授業 よしひさ
    入学のソメイヨシノに雪が降る 柴田比呂志
    教え子の文集処分できぬまま 上平 祥
    慕われた先生平のままで終え 満月庵
    言いやすいので学校に言う苦情 橋倉久美子
   *風除けの舟が集まる保健室 瀬田明子
    ローカルな川の名前を詠む校歌 モモコ
    タイムカプセルあちこち埋めてある母校 橋倉久美子
   *分校の桜はいまもありますか 徳重美恵子
    学校の松の廊下で拭く涙 内田政竜
    学校の渡り廊下の淡い恋 いちこ
    授業までテイクアウトにするコロナ 船岡五郎
    滑り止めなんて言わせぬ我が母校 北田のりこ
秀3*学校にたくさん掛けてある時計 西山竹里
秀2  分校の誇りは広いグラウンド 木村行吉
秀1*1ねん1くみ野田せんせいの楷書体 宮井いずみ

評      これはきっと、作者の記憶に残っている事実なのだろう。担任となった先生の自己

  紹介の風景。「楷書体」という言葉は、あとでお母さんに聞いたのだろうか?
   *面影はないが母校に続く道                吉崎柳歩