|
|
目次25年8月号 ・巻頭言 「 段取り」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・川柳・人と句「 大木俊秀さん」 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・あしあと・その他 ・大会案内 ・編集後記
|
柳歩 柳歩整理 柳歩 たかこ 柳歩 清水 信さん 久美子 木本朱夏さん たかこ |
|
巻頭言 | |
「段取り」 「第十一回鈴鹿市民川柳大会」も盛会の内に無事終了した。十年一昔というが平成十五年の第一回大会を企画したときの苦労をしみじみと思い出す。
青砥たかこ会長と、会長補佐の私の新体制が発足したのは、前年の二月であった。私が鈴鹿川柳会に入会して、まだ二年しか経っていなかった。たかこさんと私は、その頃けっこう他県の大会に参加はしていたが、自分たちが大会を主催するのは初めてであった。 柳歩 |
すずか路より |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
川柳 人と句18「大木俊秀さん」 たかこ |
第三者だからほどける縺れ糸 腕もいいだろうが材料が違う 百歳の通夜だからとて通夜は通夜 妻に似る娘は仇かもしれぬ |
|
特別室 |
『だから素顔で』考 清水 信
ワックスをかけてピカピカに光らせたリンゴが上等だとは、冷静に考えれば、誰しも思わないであろうが、世の御婦人方の大部分はスーパーでは、表面の美しいリンゴを買いたがる。虫食いの葉っぱより、農薬まみれの美しい葉っぱの方が良く売れる。
・落書きの誤字脱字って情けない これらはニガイ真実で、脳ミソが崩れていく様子を傍観している。「お話」のおの字に、皮肉な距離が感じられる。
・反骨と呼ばれてみたいあまのじゃく などに見る距離感は乾いてはいるが、冷たくはない。優しさが出ている。「あいまいな立場子どものいない嫁」という作も温い目が支えになっている。 ・熱い人ばかりで居心地が悪い わたしは有名人ぎらいだから、自己愛で熱い連中からも距離を置いているが、川柳の世界が軟弱紳士と節度ある有閑夫人たちで占められると、それも困るという気がする。川柳のみならず、文学は常に少し意地悪い性格から、栄養を得ているものだからである。双方のいやらしい面からも目をそらさず、その中間で立脚していなければならぬだろう。 ・これ以上削ると何も残らない 脂や肉を削っても、骨は残るという覚悟で一句一句作らなければならない。「万が一の文学」という。一万作に一つしか名作なんぞ無いという事実を指す。 ・神様が降りてくるのを待っている 創作の秘密は、そんなところにある。ミセス・橋倉の良いところは、神様に愛されそうな顔をしていることである。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|