表示(V)→拡大100% 文字(中)

 
バックナンバー
03年3月「学校」
03年2月「ゼリー」

03年1月「許す」
02年12月「波」
02年11月「齧る」

02年10月「乱」
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重ねる・重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
29年11月「みかん」
29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
29年5月「負ける」
29年4月「普通」

29年3月「黄」
29年2月「引く」
29年1月「質問」
28年12月「悟る」
28年11月「痛い」
28年10月「秋」
28年9月「慣れる」
28年8月「文化」
28年7月「滲む」
28年6月「裸」
28年5月「腐る」
28年4月「血」
28年3月「酒」
28年2月「箱」
28年1月「軽い」
27年12月「乾く」
27年11月「熱心」
27年10月「ゴミ」
27年9月「庶民」
27年8月「比べる」
27年7月「得意」
27年6月「水」
27年5月「貫く」
27年4月「耳」
27年3月「押す」
27年2月「潜む」
27年1月「値打ち」
26年12月「刻む」
26年11月「風呂」
26年10月「暮れる」
26年9月「涼しい」
26年8月「織る」
26年7月「腹」
26年6月「やっと」
26年5月「半分」
26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
26年2月「掴む」
26年1月「餅」
25年12月「虫」
25年11月「長い」
25年10月「夜」
25年9月「飽きる」

25年8月「卵」
25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
25年4月「首」
25年3月「底」
25年2月「脱」
25年1月「笑う」
24年12月「閉じる」
24年11月「約束」
24年10月「布」

24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
24年1月「踏む」

23年12月「強い」
23年11月「盗む」

23年10月「風」
23年9月「酒」
23年8月「電気」

23年7月「薄い」
23年6月「道」
23年5月「干す」
23年4月「欲」
23年3月「祈る」
23年2月「敵」
23年1月「どきどき」

22年12月「不便」
22年11月「探す」
22年10月「うんざり」
22年9月「帽子」
22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
 
以前のバックナンバー

 

前月入選句発表 お題「動 く」応募 309 155人





































 


真島久美子 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    星の降る夜は信じる天動説 光畑勝弘
    雲動くふと疑った地動説 北田のりこ
   *ネジ巻いた分だけ動くおじいちゃん 平井美智子
    ばあちゃんを笑顔にさせるムーンウォーク 青砥和子
    笠地蔵信じてマスクつけてやる 戴けいこ
    点滴のリズムで月が動いてる 光畑勝弘
    せっかちを太極拳に笑われる 橋倉久美子
    レコードの針が動けばまた逢える 加藤当白
    歩行者天国の懐かしい動画 大木雅彦
    叩いたら動く時計があった頃 羽馬愚朗
    さよならの握手 グラリと動く影 平井美智子
    猫が来るソーラートイが動き出す 大澤 葵
    動くなと懇願される大鯰 福村まこと
    感動が走るリレーの最後尾 よしひさ
    松山の動作を真似てする素振り 原徳利
   *遊び場に子等の数だけ要る動詞 奈良朱雀
   *松戸市に今もありますすぐやる課 竹中正幸
    切り株を割って動かす孫の顔 あら松
    長考の扇子ぱちりと閉じられる 平尾定昭
    生まれた日死ぬ日瞬間移動する 虹色くじら
    生きてますからと私を裏返す 甲斐良一
    遺伝子の記憶蠢くファンファーレ 内田政竜
   *フェイントをかけてあなたを惑わせる 糀谷和郎
   *針に糸この世が少しずつ動く 柴田比呂志
    動き出す土もそもそとヒキガエル 茶娘
   *人の死を待って行政動き出す 奈良朱雀
    謝罪する動作を見てる砂時計 安藤なみ
    最後まで話を聞いて欲しいのに 上田ひとみ
    きっといる無駄に動いている蟻が 寺井一也
   *ASIMOより鈍い動きになってきた 新家完司
    クチナシの懇願アクションを起こす 永見心咲
    1時間に15度動く星に問う 加藤当白
    東京弁まんまと心動かされ 浩子
   *私を残して動き出す電車 岡本恵
    あほやなあと動く写真のカバの口 宮井いずみ
    BTSを聴いて排水口掃除 玉木りょうこ
秀3  ハシビロコウの眼に映りこむ動く影 大島ともこ
秀2  目が覚めた時から千手観音に ムギ
秀1  わたくしの奥を動いている夕日 尾崎良仁

評      特選句に出会った瞬間、喉の奥が熱くなるのを感じた。沈んだ夕日の行く先がやっと
      分かった気がする。わたしから登った太陽は、当然のようにわたしの中へ沈んでゆく。

      サヨナラと読唇術と菜の花と               真島久美子

 

 









































 

吉崎柳歩 選(入選39句)

 

    無駄のない動線主婦の台所 こやまひろこ
    動線が違う夫婦の台所 平尾定昭
    菅総理舌の動きが足りません 竹中正幸
    政治家も選挙になれば良く動く 野平光太郎
    あの時に動いた山が元の位置 田地尚子
   *人の死を待って行政動き出す 奈良朱雀
    ときめきが時々不整脈になる おさ虫
    叩いても動いてくれぬ電子機器 星野睦悟朗
    ゆっくりと動こう今日も痛む腰 裕子
    ウイルスも人の動きも儘ならぬ 本多雅子
    口よりもスマホの指がよく動く すずき 善作
    長考の棋士決断の指動く 赤松重信
    ストレッチ合間に挟むテレワーク 颯爽
   *遊び場に子等の数だけ要る動詞 奈良朱雀
    鉢一つ動かすだけの春の庭 安井紀代子
    指示どおり動けば妻は上機嫌 山口悦子
    二度手間で運動になる物忘れ たごまる子
    ヤボ用の動きも入れる万歩計 安藤なみ
    大丈夫口も手足もよく動く 山口悦子
   *松戸市に今もありますすぐやる課 竹中正幸
    突っついて動けば生きている証拠 冬子
    警策が心の揺らぎ見逃さぬ 瀬田明子
    ぎこちなく動き始める病み上がり 山崎三毛
    ぼけないで動けるうちが華である 柳谷益弘
    浮動票意外と不動票である おさ虫
    動かしてみたいでっかいクレーン車 モモコ
    うかつには動いてならぬナマケモノ 橋倉久美子
    遠目には止まって見える観覧車 青砥たかこ
    動かせぬ季語を動かす力持ち てつろう
   *私を残して動き出す電車 岡本恵
    まだ動くうちは乗り換えないクルマ 西山竹里
    強者もコロナの海で立ち泳ぎ 白鳥象堂
   *フェイントをかけてあなたを惑わせる 糀谷和郎
   *ASIMOより鈍い動きになってきた 新家完司
    もう少しお側に寄っていいですか こみち
   *ネジ巻いた分だけ動くおじいちゃん 平井美智子
秀3  動いたら撮り直されるレントゲン 西山竹里
秀2  単4の電池入れればすぐ動く 赤松重信
秀1*針に糸この世が少しずつ動く 柴田比呂志

評        隗より始めよという格言がある。まず針に糸を通さなければコトは始まらない。
     疫学やウイルスなど、地道に研究を進めていれば、ワクチンも自前でできただろうに。

      指先がピクリと動くガンファイト            吉崎柳歩