目次06年1月号 ・表紙裏 第20回大会案内 ・巻頭言 「折句」 たかこ ・すずか路 久美子・柳歩整理 ・小休止 悦生・久美子 ・川柳つれづれ 柳歩 ・人と句[キャラバン」島田酪舟 を読んで たかこ ・例会 ・例会風景 たかこ ・没句転生 柳歩 ・アラレの小部屋 久美子 ・前号「すずか路」散歩 竹内ゆみこ さん ・誌上互選 ・インターネット句会 ・お便り拝受・あしあと ・大会案内など ・年賀広告 ・編集後記
「折句」
皆さま 新年おめでとうございます 季節感が薄れてきた分、新年の新鮮さがあまり感じられないのは私だけでしょうか。 気が付かれた方もおられると思いますが、表紙絵は今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン「紫式部」を演じる吉高由里子さんである(のつもり)。 今年も、切手アートでまいります。 さて、タイトルの「折句」ですが、今年の新年句会の席題は、これまでの「印象吟」を少し休み、「折句」にチャレンジしてみようと思います。折句を作ったことがない人が若干おられますので、かいつまんで説明をします。 折句とは、『ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を織り込む言葉遊びの一種。句頭を利用したものがほとんど』 と、検索をしたら出ました。簡単に言えばこうです。三つの文字を五七五の各頭に付けて、句を詠んでいただく、もちろん定型、川柳味を忘れないように作句していただきます。 席題互選のため欠席投句の方には参加していただけません。 参考までに過去の作品から抄出。 122号「お・と・そ」 おばあさんの時計で甘く育てられ 坂倉 広美 おしなべて特効薬は袖の下 𠮷崎 柳歩 158号「い・の・しし」 いいのです飲むだけ飲んで死ねるなら 橋倉久美子 命がけのんきに恋はしていない 青砥たかこ 170号「ま・う・す」 またですかうちの猫ですすみません 山本 喜禄 参ったなうんと僕より筋がいい 𠮷崎 柳歩 182号「こ・う・し」 コメントの嘘も少しは信じよう 堤 伴久 紅白は歌より衣装勝負する 北田のりこ 194号「お・み・き」 大トラに皆困り果て切り上げる 加藤 吉一 想い出は右の小指の傷のあと 西垣こゆき 206号「う・さ・ぎ(き))嘘少し咲かせています義理の仲 東川 和子 乳母桜咲き誇ってもぎこちない 芦田 敬子 今年も楽しく、苦しく川柳で脳も心も耕していきましょう。 たかこ
歓迎はせぬがようやく来た寒波
整理・柳歩