目次06年10月号

・表紙裏(青森遠征記柳歩)
巻頭言  21回大会の行方
                            たかこ  
すずか路
       久美子・柳歩整理 
・小休止      柳歩・ちか子
・川柳つれづれ     けいこ
・人と句 「 十三月の追い風」                     を読んで たかこ
・例会
・例会風景      たかこ
・没句転生    柳歩
・アラレの小部屋
                     久美子
・前号「すずか路」散歩
          木村行吉 さん
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

   

 

 











 
 

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巻頭言

「二十一回大会の行方」

  平成十五年(二〇〇三年)六月二十九日、第一回鈴鹿市民川柳大会は開催された。その後毎年続けて開催、令和になった直後、コロナのおかげで第十八回大会は二年足踏みを食ったがその後三回続けてすべて会場を変えて開催することが出来た。

   二十回と一言で言っても、長い長い道のりであった。第一回からずっといる会員は、裕子さん、久美子さん、柳歩さん、そして私の四人だけである。柳歩さんも私も五十代、久美子さんに至っては四十歳になあったばかりだった。若さとは、失敗を恐れることなく突き進めて、走り続ける力があることだった。コロナという大きな打撃は、それ以後の大会のたびに立ちはだかる壁になった。が、コロナ以上に打撃を与えられたのは、「東樽」の店仕舞いだった。会場の心配をしなくてもよいことがどれほどの幸せだったか今さらながらに思う。

   それでも、果敢に会場を探してくれたのが柳歩さん。商業ベースに乗った会場であっても、また公共施設会場であっても、それなりの重圧? に耐えて、丸一日を借り切って乗り越えてきた。
   「来年も楽しみ」「来年は行くね」の声があちらこちらから聞かれ、二十一回大会は、あって当たり前の状況ではある。

   新体制(たかこ会長、柳歩さん補佐)になって二十二年が経った。スタッフの減少、高齢化、何をおいても地元(鈴鹿)で大会が開くことが出来ないことなど、解決策を探すべく主だった会員たちに集まってもらって話し合いをした。そこで出た意見が、全国の人に集まってもらう大会はこの辺で一回お休みをいただくことにしてはどうかとなった。地元での足固めも考慮に入れながらじっくり見つめ直そうとなった。

   苦渋の決断ではあるが決めた、決めさせていただいた。思い切ってリセットをする。そして「充電」。コロナで立ち止まっていた頃とは違う、「鈴鹿川柳会」らしい大会が出来るよう、一回のお休みなのだ。
   どうかご理解の、温かく見守ってい ただきたい。                                                                                                                                                                                                                      たかこ
                                            

 
すずか路より
晩酌減らす五勺分だけ齢をとる 山口龍一
酷暑にも真っ赤に咲いた百日紅 奥田悦生
ゆっくりと噛んで胃袋休ませる 鈴木裕子
お彼岸に仏前おはぎ妻供養 瓜生晴男
成り行きに任すしかない下り坂 加藤吉一
エアコンに過重労働させた夏 芦田敬子
栄一さんのお顔未だに見ていない 圦山 繁
赤福を食べて仕上げる伊勢参り 小川はつこ
高級食パン三軒つぶれブーム去る 西川幸子
同窓会なんとか都合つけて出る 水谷ちか子
録画して毎週涙するドラマ 竹口みかこ
少子化と無縁じゃがいも子沢山 小出順子
祝敬老しみじみ老いを感じる日 藤村洋子
狼になろうか月を愛でようか 柴田比呂志
秋は淋しく饒舌になるおんなです 竹内そのみ
お値打ちに魅せる老舗の包装紙 小林祥司
災害を聞いてもこの身無力なり 眞島ともえ
食欲はないがそうめんすする昼 小野教彦
飼い主が寝込むと猫もおとなしい 樋口りゑ
何よりも夫を送る大仕事 加藤峰子
郷里から袋詰めした秋が来る 福村まこと
電気水道なくても生きてきた先祖 田沢恒坊
逮捕されるような気持ちの入院日 佐藤千四
月一度ズームで画面越し連句 ささきのりこ
おはぎより小豆アイスがいい彼岸 瀬田明子
人間も動植物も耐えた夏 満月庵
世襲議員に民の暮らしはわからない 西山竹里
生きているかぎり毎日ゴミが出る 澁谷さくら
心友と再会果たす名古屋駅 玉木りょうこ
甲子園野球が好きな赤トンボ 磯浜基十
米騒動煽った後の高止まり 神野優子
会いたかったわあなたが風になる前に 前田須美代
玄関で幅利かせてる孫の靴 大川里子
だんだんとオシャレ心が失せていく 岩谷佳菜子
すぐ消える足跡だから残さない 坂倉広美
AIの能う未来に人減らし 竹島 晃
お待たせとやっと顔出す彼岸花 橋倉久美子
店により木綿のような絹豆腐 北田のりこ
答えは一つ長い思案に日が暮れる 河合恵美子
一身上の都合と書けばよい辞表 中川知子
スルーすることを覚えて楽になる 落合文彦
サックスが響く 降り始めの雨に 竹尾佳代子
簡単に信じたために墜ちていく 毎熊伊佐男
ニュース見て知識のアップデートする 戴 けいこ
ガン治療耐えた大腿骨歪む 村井一朗
爪を切る時に欠かせぬ新聞紙 西岡ゆかり
吹けば飛ぶ将棋の駒もわたくしも 𠮷崎柳歩
乗る電車自己責任のひとり旅 青砥たかこ
 

整理・柳歩

9月28日(土)例会より  出席者1 1名 欠席投句28名 39名より
宿題「バナナ」 青砥たかこ 選
  バナナには必要がない皮むき器 戴 けいこ
  種なしと言わぬが種の無いバナナ 戴 けいこ
  クレヨンでバナナのような月を描く 澁谷さくら
 軸 歯と指に力なくても済むバナナ 青砥たかこ
宿題「わざわざ」(共選) 樋口りゑ 選
  袋とじ自分で開けてまで見ない 𠮷崎柳歩
  洗っても罪にはならぬ無洗米 西山竹里
 止 還付金あるとわざわざ来る電話 田沢恒坊
 軸 雨の日にわざわざ出かけるのが恋 樋口りゑ
宿題「わざわざ」(共選) 𠮷崎柳歩 選
  薪使いわざわざ苦労するキャンプ 圦山 繁
  元カレのその後知らせてくる仲間 澁谷さくら
 止 わざわざでないとできない回り道 西山竹里
 軸 おはようのキスまでしない日本人 𠮷崎柳歩
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選
  音読はあまりされないラブレター 𠮷崎柳歩
  雨の日に首を休めるクレーン車 西岡ゆかり
 止 仙人が伸ばさなければならぬ髭 西山竹里
 軸 なけなしのバスがまたもや間引かれる 橋倉久美子
席題 「並ぶ」 清記互選(一人5句投票)
 7点 お決まりの言葉並べる謝罪文 芦田敬子
 6点 観光のために並んでいる案山子 毎熊伊佐男
   ときめきが並ぶケーキのショーケース 樋口りゑ
 5点 並ぶ人に何があるのか聞いてみる 小川はつこ
  並んだらどんぐりだって多少の差 青砥たかこ
 4点 並んだらうれしい七という数字 青砥たかこ
  誌上互選より 高点句(一人5句投票)
 
前号開票 『読む』応募116句
  14点  観客の空気も読んでいる役者 小川はつこ
   9点  内心を読まれぬように目を逸らす 中村あけみ
   代読で卒業式が軽くなる 芦田敬子
     棒読みであってもかまわないお経 西山竹里
  8点     読み終わるまでは眠れぬミステリー 西岡ゆかり
      速報が画面に出るとできぬ無視 戴 けいこ
      雲行きを読んで生き抜く宮仕え 福村まこと