目次06年11月号 ・表紙裏(柳論自論H29.9再掲) ・巻頭言 例会のありかた 柳歩 ・すずか路 久美子・柳歩整理 ・小休止 裕子・けいこ ・川柳つれづれ けいこ ・人と句 「言の葉」を読んで たかこ ・例会 ・例会風景 たかこ ・没句転生 柳歩 ・アラレの小部屋 久美子 ・前号「すずか路」散歩 ささきのりこ さん ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・お便り拝受・あしあと ・大会案内など ・編集後記
「例会のありかた」
毎月の例会の欠席投句者の句箋を、それまでの3句連記から現在の統一書式にして、出席者と共通の各題単記句箋方式に改めたのは、平成31年頃だったと思う。 A4用紙の「A」には、主幹級(たかこ、柳歩、久美子)の選句による課題吟と自由吟各3句。同「B」には、その他の2名共選用の3句セットを記入するようにした。欠席、出席の如何に関わらず、パソコンで記入できる投句者には極力同じフォントにしてもらう。メール添付での投句も、もちろん可能である。例会当日、提出された投句用紙は順不同にシャッフルしたあと、当番の二人と私で1句1句切り分け、選者別に振り分ける。出席、欠席投句の別なく、選者に公平公正な選句をしてもらうよう、気遣っているのである。 なぜ、このような面倒な作業をしているのか? どんな場合でも公平無私な選句が求められるのは当然のことだが、そこはやはり人間である。人情というものがある。3句連記では、全部入選にするのも全部没にするのも気が引けるものなのだ。回を重ねると出席者の筆跡も判別できてしまう。ハロー効果というのも障害になる。 鈴鹿川柳会では、ホームページの効用もあってか誌友も増え、欠席投句の数が出席者のそれを上回るようにもなっていた。新型コロナの蔓延期を経て、現在はさらに逆転現象が大きくなっている。例会出席者が減少しても、入選句の質が下がらないのは大きな利点ではあるが、例会出席者の入選率が低くなると、張り合いもなくなってしまうのも困りものである。 かつて、俳句の句会について書いたことがある。「同じ俳句の会に所属する人が持ち寄った俳句を鑑賞し評価し合う場が句会」であると定義し、そのために「自筆の句箋」での選句は徹底して排除する。無記名清記での互選と選評、主宰の選評が例会の柱になっているのである。 鈴鹿川柳会では、席題は清記互選。ディスカッションはしているが、「生煮え」の範疇であろう。 「白子教室」では、俳句の句会に倣って互選と合評、私の「マトメ」を柱にして一人一人のレベルアップを図っているが、底上げは難しい。要は参加者次第である。 岸本水府は、「寛選は慎むべきである」と箴言したが難しい問題である。年金生活者の趣味の会であれば、寛選のほうが楽しめるし、長続きするのかも知れない。 柳歩
整理・柳歩